【なんでも深掘り】匂いの効能

気になることを深掘りしていきます。今回は「匂いの効能」「嗅覚」についてです。なぜこれが気になったのかといいますと、私自身が匂いにこだわっているからなのですがそれは【おじさんの流儀】で詳細を深掘りします。今回は私自身の体験としての匂いの不思議ではなく、そこから気になって論文などを調べたり、生物学者に質問してみたりした結果やそれに基づき考えたことをお伝えしたいと思います。

嗅覚の不思議

視床に伝える他の感覚とちがい、嗅球は感情や記憶を処理する領域に直接働きかけることから、直接情動や記憶と結びつくという特徴があり、また嗅覚能力が低下した人々がうつ病を発症しやすいことは多くの研究で示されています。

そもそも、嗅脳は大脳底面、前頭葉下面から側頭葉にかけて存在し、前部は嗅球・嗅索・嗅三角、後部は前有孔質・終板傍回となっており、広義では辺縁系の大部分を含み、嗅覚だけでなく情動や記憶にも関与しており、鼻腔上部の嗅細胞から嗅神経を経て情報が伝達されるとされています。
そして、私は重要な事実だと考えているのですが、嗅脳は脳の底部(大脳の裏側)にあり、頭蓋骨の厚い骨構造に囲まれているため、外力から守られやすいのです。守られている上に嗅神経との関係では鼻腔上部の嗅部にある嗅細胞から伸びる軸索が嗅神経となり、篩骨篩板を通って嗅球に到達し、嗅球で初期処理された情報は嗅索を通じて嗅皮質に伝達されることから、視床を経由せずに直接情動や記憶と結びつく特徴があるのです。

なんだかよくわからないが…有名な実験結果を深掘り


まずは潜在記憶と顕在記憶の観点からの研究があります。多くの研究で匂いそれ自体の記憶は忘却が起こりにくく、かつ言語的な処理とは異なる独自な処理が行われていることが示されています。
特に、無意図的想起事態での検討から匂い手がかりによって想起された自伝的記憶については鮮明でかつ情動的であるといった特徴がみられるのです。

次の実験はさらに有名です。
20人の男性に一晩Tシャツを着てもらい、翌日そのTシャツを知らない女性複数人に嗅いでもらいます。その上で女性たちにそれぞれのTシャツの匂いの好き嫌いを評価してもらうと、ある規則が見えてきたとされています。それは女性は自分がもつ遺伝子の型と遠い遺伝型をもつ男性の匂いを好む傾向が高かったというものです。
しかしこの種の実験においては、自分が持つ遺伝子の型と近い遺伝型をもつ男性の匂いを好む傾向が高かったという真逆の結果も存在しています。

実験結果は分かれているようだが…

まず、少なくともマウスレベルでは遺伝型が遠い個体を選ぶことがわかっています。これはできるだけ多様な遺伝子をもち合わせることで、より強い個体を生みたいという動物的本能による選別だといわれています。
しかし、人間にそれがそのまま適用できるのかという問題がありそうです。これについては、遺伝子的判断以外にも、人間は匂いが自分にとって好ましいか好ましくないかを判断する際に経験や慣れ親しんだ環境などによって判断することもあるそうです。

個人的には…

今回の上記匂いについての実験結果については私はこのように考えております。まず同性・異性によって変わるでしょうが今回は異性について考えることにします。
我々は、普段から匂いを常に感知し、意識には上らなくても呼吸するだけで匂いの信号が脳に入り行動や気持ちに影響を与えているとされています。
そして、本能的な部分と経験的な部分が同居している我々にとっては、今そのどちらに働きかけたいのか、相手のどちらの反応を知りたいのかによってとるべき行動や相手の反応の意味を知ることができると思うのです。

例えば他の研究によれば、ある匂いについての判断が「快・不快」と「好き・嫌い」が不一致になる場合があるとのことです。そして不一致になるとその香りを言語化することが難しくなり、逆に一致していると一意的に言語化するらしいのです。
つまり、相手の反応である程度は遺伝・経験どちらからの判断なのかを区別することも可能かもしれないということです。
これは、付き合ってる時は好きだった彼女の香水の匂いが別れてから嫌いになるという場合や、付き合うことにより親密になり距離感が近くなったあとで相手の匂いが気になって嫌になってしまうという場合を理解する一つの根拠となると思いませんか?
そうであるならば、匂いを自分の利点・武器として使用することも可能になると考えています。

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